良かった本
最近読んで良かった本の紹介と思ったことの備忘録です。
(本の紹介はほんの少しw)
遺伝子の不都合な真実ーすべての能力は遺伝である
安藤寿康著
遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)
- 作者: 安藤寿康
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: 新書
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タイトルはかなりショッキングだけど(人によるのかな)
この本に救われる人がたくさんいるんじゃないかな。
以前、出生図読みには興味ありません、という記事を書いたけれど
この記事は
星読みは好きだけど、ホロスコープという情報の枠に自分を当てはめすぎてしまって窮屈になった経験から書きました。
この本の備忘録は上の記事の続きみたいなものです。
本について細かいことは書きませんが、
この本には全ての能力には遺伝が関係しているということが書いてあります。
とともに、環境が遺伝的能力を発揮するのを阻害しているとも。
考えてみれば、
偏差値70の人がいれば偏差値30の人がいるのは当たり前なわけで、
頑張ればみんな偏差値70になるものではありません。
(仮にみんなのレベルが上がればそれはそれでまた差が生まれます)
なのに、みんな70目指そうよっていう世の中に生きているように思います。
ノウハウさえあればあなたも偏差値70になれるよって
環境さえ与えれば必ず伸びるよって
いやいや、それで苦しんできた人いっぱいいるでしょ。
…いや私だけか。
私は世の中に文句が言いたいのではないです。
そして遺伝子さえ調べれば自分の能力がわかるー♡
ってルンルンしてるわけでもないです。
結局、自分自身を振り返って「足るを知る」なのかなって思います。
頑張ってもできないことってあります。
それは甘えなんじゃなくて
遺伝なんだよって考えたらすごく気が楽になりました。
とはいえ。
若いときは挫折を味わうことも大いに必要だと思います。
自分を知るきっかけになるので。
問題は
大人になってもできないという挫折感や罪悪感をズルズルと引きずる事と
上だけを見て無駄に自分に期待して頑張ること
なのかなと。
出生図のホロスコープも何万通りとあって
この世界に同じホロスコープを持つ人はいないと言われています。
遺伝だってそうです。
だとしたら自分のノウハウは自分にしかわからないのではないかなと思います。
自分を認めることは諦めることとは違います。
自分の能力を活かせる環境を探してあげられるのは
結局自分しかいないのではないかと思うのです。
逆に他人がそうだとして、いわゆるそれが世間のレールから外れていたとしても
その人が選んだのならそれを受け入れるのも私の役割なのだと思います。
教育についての著者の考え方もとても素晴らしいです。
そうなって欲しいけど、
それを他人に託すのはなくまずは自分から。
自分を認めて、自分を喜ばせるために少しずつでも行動しよう。
そういう世界が広がるといいなと思いながら
まずは自分から。自分から。